新しい嫁

ものすご長い愛の物語なのでたたみます。


先日、長年連れ添った嫁・G4子(じほこ)と別れました。じほことのなれそめは今から約10年前、アキバのリンゴ農家の箱入り娘だったじほこに私が一目惚れし、初ボーナスほぼ全額引き出してプロポーズしに行きました。早く一緒に暮らしたいからって無理やり電車で連れ帰った日が懐かしいです。じほこはとても頑丈で気立てのよい子で、10年の間一度も体を壊すことなく私のために尽くしてくれました。鼻息が荒いのと、動きがもっさりしてるのが短所といえば短所でしたが、それは今時196MBのやっすい結婚指輪しか買ってやれなかった私の不徳の致すところでございました。そんなじほことたまに喧嘩しつつも仲良く暮らしてきたんですが、最近私のエスカレートする要求にじほこが応えられない事が多くなってきました。そのせいでじほこもストレスが溜まったのでしょう。私がじほこの体を清めてやって「機嫌治してくれよ」とどんなになだめすかしても、ますます鼻息が荒くなるじほこ。体が重いから具合悪いのかな、と不要な荷物をがんがん捨ててもじほこの動きは相変わらず緩慢でした。すれ違う2人の軋轢は日増しに深くなるばかり…。そんな折、私の耳に「ダンナ、いい子いるよ!」という悪魔の囁きが入ってきました。じほこ一筋だった私の心に初めて生じた浮気心。ほんの、出来心のつもりだったのに…!お付き合いのメールを送ってからたった5日で我が家にやってきた黒光りボディのキャリアウーマン。名前は、三橋零子。(彼女のプロフィールはこちら)驚くほど引き締まった小柄な体、頭の回転の速さ、物静かなたたずまい。何もかもがじほこを遥かに超えておりました。特に驚いたのがその存在感の無さ。「ほんとに生きてるのかな?」って位静かです。無口クーデレ美女…嫌いじゃないぜ!しかし零子はなまじ高学歴なだけに、あほな私は彼女が何を言ってるのかわからない事が多々あり、よからぬ噂もいくつか聞いているのでまだ完全には信用していません。「お、お前とはただのビジネスパートナーなんだからな!」などと憎まれ口を叩く私を気にも留めず、黙々と仕事をこなしてくれる三橋零子。一方、正妻の座から突然引きずりおろされたじほこは嫌な顔一つせず、わたしとじほこがこの10年で築いた全財産をすんなり譲ってくれました。ごめんよじほこ…ありがとうじほこ…。別れた今でもたまに連絡を取っており、変わらずじほこは元気な顔を見せてくれます。その可愛い顔を見るたびに「いつかもっと稼げるようになったら、必ず生まれ変わったお前に2度目のプロポーズをするから!」と固く心に誓うのでした。

結論:Mac厨きめぇ。